医療事務は現在男女を問わず人気の高い職業となっていますが、その理由にはいくつかのことが挙げられます。
その理由としてまず最も大きいのは安定性です。
現在の日本は高齢化社会と言われるようになっており、今後医療機関を受診する人数は間違いなく増えていきます。
そのため医療の現場では現在よりも多くの人員が必要になってくるわけですが、その中でも医療事務というのは医師や看護師、薬剤師といった国家資格が無くともなることができる仕事です。
収入面でも医療はその時々の景気に左右されづらい非常に安定したところがありますから、この安定性と、他の医療分野における専門職と比較した際のハードルの低さと言うのは大きな人気の秘訣でしょう。
加えて医療事務という仕事は基本的に事務作業ですから、重いものを持ち運んだり夜中まで働く、営業成績のために奔走するといった必要性がほとんどありません。
実際には月末・月初の時にはプレスト業務が必要になるために多少の残業が必要になることが多いのですが、現在の日本における超過労働問題ほどの残業があることは、よほど人員不足な病院でも無い限りあり得ません。
だから楽だというわけでもないのですが、事務という業務は体力的な負担が少ないわけですから女性を中心として人気が高い傾向にあります。
この他には比較的働き方に融通が利くためにフルタイムではなくパートとして働くことが出来るため主婦にも人気があります。
また、医療機関によるものの基本的に週休二日で休むことが出来る、一度医療事務の資格を取得すれば日本中すべての医療機関が職場になり得るといったことも大きな理由とされていますから、多くの人が目指す職業になっているのです。
全体的に見ると医療事務の仕事は身体的な負担が比較的軽く、それでいて安定した収入があり、つぶしも利くといったメリットがあるわけですから、人気が無いわけがないのです。
もちろんその分競争率も高くなるのですが職場となる医療機関の数も多いですから、やはりかなり魅力的な仕事と言えるでしょう。